やまだのーと。

山田の感じたこと、知ったこと、気付いたことのメモ書き。

転職サイトを見て、若者は都会に行ってしまって仕方ないだろうと理解した話

日刊キャリアトレックの会員限定記事が読みたくて、

同社の運営する転職サイトであるキャリアトレックの無料会員になったのですが、

今すぐ転職するつもりはないですが、世の中にはどんな仕事があるのかと

キャリアトレックの個人ページをしっかりと設定してみたところ、

 

転職したくなりました。

 

つまり、転職サービスとしてそれだけ優秀なサービスということです。

うっかり、転職してしまうところでした。

 

何故そう思ったのかと言えば、単純に2つの理由からです。

1.待遇が良い

2.わくわくする仕事内容が多い

 

1の待遇に関しては、熊本のような地方の中小企業に勤めている私からすると魅力的過ぎるほど高給でした。

届いたスカウトメールの中には年収が倍以上になるものもごろごろあり、それだけで心移りしそうでした。

2の仕事内容に関しては、その仕事に携わっている自分を想像するとわくわくできるんですよね。もちろん、事実とは異なるかもしれませんが、それだけ表現やPRが上手い企業が多いということです。

 

私は、熊本に骨を埋める覚悟で地域の活性化になんらかの形で寄与していきたいという思いがあります。

若者の流出に関しても、なんとか歯止めをかけたいと思いながら日々できることをやっていますが、

そんな私でも、東京に行って仕事をしたくなるこの魅力の差です。

ちなみに、熊本の地場企業でこのサイトで求人を把握できたのは2社

会社名非公開ですが、事業内容でなんとなくわかりました。

 

経営者の方々と話すことも多いですが、若年層の採用に関して深く考えている経営者の方々は少ないように思います。

そして、そういった方々の多くが昔から続く労働観を基準に考えていて、

いくら表面上で綺麗事を言っても、本質的な部分では、古臭い考え方が蔓延しています。

「仕事があるだけありがたいと思え」とまでは言いませんが、そこに近い考え方があるのかもしれません。

モチベーションの向上を図り、人材を育成していくことが大事であるという考え方は言葉の上で理解していても、実際に取り組めているかは別問題です。

 

正直、モチベーションって一番はお金だと思います。間違いなく。

給料が上がれば、自分の仕事が評価されたのだと実感できますし、逆に給料が少ないと何のために働いてるのか解らなくなる可能性が高いです。

 

地方は東京などの首都圏に比べて物価が安いから生活コストが低く暮らしやすい

 

UIJターンなどを促進する時に行政がよく口にします。

県外でも採用活動をする地場企業も同じようなことを言います。

しかし、それは言葉の響きだけで、現状とは異なります。

通販やコンビニなど全国一律の料金で買い物をする人が増えていますし、

家賃に関しても東京圏の方が家賃補助や社宅などの福利厚生が整っている場合が多いです。

通勤に関しても毎日満員電車に1時間も乗らなくていい!と言われますが、

渋滞の中1時間も車を運転して通勤するのも嫌ですよね。

たしかに飲食店や、娯楽施設に関しては都会に比べると地方の方が安いですが…。

そもそも、実際に生活コストが安かろうと可処分所得が増えなければ消費は伸びませんし、税収も増えません

所得をどう伸ばしていくかが地域活性化の鍵になるわけですが、

県や市のマスタープランを見ても所得増加に関してはほとんど触れられていません。

貧しいけれど生活できる都市を誇るのではなく、東京より稼げる都市を目指すくらいの意気込みを持って欲しいと思います。

仕事の魅力に関しても県がブライト企業の認定をはじめましたが、

認定企業で働く方々とお話すると決してブライトではない実情もよく聞きます。

もちろんすべてではありませんが、「うちはブライトじゃなくブラックだよ」と皮肉交じりに笑む表情は忘れられません。

実際、熊本の企業で東京や大阪、福岡の企業と比較して働きたいと思える企業はあまりないかと思います。

それは事業内容の魅力もそうです。

「ここで働き続けてどうなるのか」

従業員がそう思ってしまうのは、それだけ未来が見えないからです。

会社としてのビジョンを具体的に提示し、その共有ができていないからです。

 

そんな現状では、働くことで、その先のキャリアにも夢が持て、所得も増える東京圏の企業を見てしまった場合、若者が都会に出ていってしまっても仕方ないと思います。

 

熊本で就職したいという学生にヒアリングすると、

「熊本が好きだから」

「家族といたいから」

「恋人が熊本にいるから」

「友達がみんな熊本にいるから」

などの答えを多く聞きます。

ほとんどが個人的な感情や環境によるもので、

社会的に行政や企業が打ち出したものの効果があるわけではありません。

 

社会的に「このまちで働きたい」と思わせるようにするには、

所得を伸ばし、魅力ある(わくわくする)働き方の提案が必要不可欠です。

そうしなければ、このまちで働くことに閉塞感しかない現状は変わりません。

 

散々なことを言っていますが、決して行政や地場企業を批判したいわけではなく、

そこまで顕著に答えが見えているのだから、あとはそこに向けて動く必要があるよね、という問題提起だと捉えていただけると嬉しいです。