やまだのーと。

山田の感じたこと、知ったこと、気付いたことのメモ書き。

DeNAパレット、WELQの炎上、非公開処置からキュレーションを考える。

blog.skky.jp

DeNAが運営するヘルスケアのキュレーションメディア「WELQ [ウェルク]」が炎上したことをきっかけに、同社が運営する複数のキュレーションメディアのプラットフォーム「DeNAパレット」が非公開になりました。

今回の問題はDeNAのような大手がウェブ上のあらゆる記事をキュレーション(まとめ)て、他人の書いた記事で収益を得ていたこと。さらには医療系という専門性の高い話題を信憑性の低いまま、発信力の高い大手が発信したことにあると思います。

 

私はキュレーションメディアには価値があると思います。

DeNAパレットの件でキュレーションの印象が悪くなっているけど、必要な情報を厳選して取りまとめて発信してくれることの効率の良さは本当に助かります。

情報過多のインターネット上において、本当に必要とする情報を探すのは手間です。様々な視点にそってまとめてあるキュレーションは情報を選別する工程が省略できるという効果もありますし、熟練のキュレーターは要点のみをつなぎ合わせ、理解しやすいようにまとめてくれるので、全体像を把握するのに非常に役立ちます。

気になれば引用元も見て更に情報を集めようと思いますし、それだけ価値のあるキュレーションはノウハウも重要で簡単にできるものではありません。

残念ながら、DeNAのキュレーションはアクセスを集めるという一点に運用が集中し、本来のそういった効果が期待できなかったのかもしれません。

実際問題として、アフィリエイト目的のくだらないキュレーションが多いのも現状だと思います。

 

情報を収集して発信するということの難しさとかかる労力は、想像以上に大きいものです。

私も紙媒体がメインとはいえ、一介の記者ですから、その苦労を推し量ることはできます。

一つの情報を得たとして、それを記事にするにはライターがその背景や全体像を理解していなければ、読者にしっかりと伝えていくことはできません。

知識や経験がなく、自分自身で取材したわけでもない人間が、"それっぽい”部分を抜き出してまとめても、SEOには強いかもしれませんが、読者にとって価値があるかと言われると、そこまで高い価値は無い気がしますね。

 

かつては、インターネットは不特定多数が匿名で情報を発信できるから、信用性に欠け、ソースとしては不十分だと言われていました。

しかし、インターネット上で公式情報が発信されることが増えたり、信頼出来る発信者が増えたこと、画像や動画などの視覚情報も増え信頼性が増しました。

そしてテレビや新聞などのマスメディアに対する不信感が強まったことで、逆説的にインターネット上の情報の価値が高まってきています。

結果として、「インターネット上の情報は信頼できない」と一概には言えなくなっているわけです。

 

そんな中で、大手であるDeNAが情報として信頼できない発信をした上で、

記事を書いた本人の文章を転載(もちろん、転載であることを明記した上でですが不誠実なやり方で)し、それが反感を買うのも然りだと思います。

 

キュレーションという概念は、他者の発信した情報をまとめるだけにとどまらず、

必要な情報を自前で収集し、発信することも含まれます。

しっかり、テーマを設定し、必要な情報を発信するためのキュレーションが増えてくれるとうれしいですね。

その点で言えば、運用こそ難しく出来てませんでしたが、DeNAパレットの構想は間違っていなかったのではないかと思います。